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金融ブラックと申込み・社内ブラックの状態を分かりやすく解説

金融ブラックと申込み・社内ブラックの状態を分かりやすく解説

金融ブラックまたは申込み・社内ブラックというのは、過去に起こした「お金に関するトラブル(金融事故)」が原因で、信用を失っている状態です。

その情報は個人の信用情報として、3つの信用情報機関(JICC・CIC・全国銀行個人信用センター)に登録されます。

ここでは、

  1. 金融ブラック
  2. 申込みブラック
  3. 社内ブラック

の3つの状態について、それぞれ解説し、ローンの審査にどんな影響があるのかを詳しく解説していきます。

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1.金融ブラック

1.金融ブラック

金融ブラックは、信用情報に次の2つの金融事故の内、どちらかの記録が載っている状態です。

  1. 長期延滞
  2. 債務整理
  3. 強制解約
  4. 代位弁済

長期延滞と債務整理の記録は5~10年間、過去の履歴として信用情報に残されます。

俗に「ブラック」「ブラックリスト入り」と言われ、一般的にブラックというと、この「金融ブラック」を指します。

長期延滞と債務整理のそれぞれの場合について、詳しく解説します。

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1-1.長期延滞

長期延滞とは、返済・支払日から「61日~3ヶ月以上」の延滞をし、3つの信用情報機関に登録される場合を指します。

長期延滞はローン審査に通過できない

長期延滞は審査に通過できない

長期延滞をすると、「お金に余裕がないのでは?」と、返済能力に問題があると見なされ、ローンの審査に通過できません。

「長期延滞」になる期間に61日~3ヶ月以上の幅があるのは、3つの信用情報機関ごとに登録までの期間が異なるからです。

つまり3ヶ月以上延滞すると、長期延滞の情報が確実に全ての信用情報機関に登録されるということです。

延滞中はもちろん、完済後もこの登録はすぐには消えません。

「3ヶ月以上もの長期の延滞をした人(している人)」に対して、わざわざ積極的にお金を貸そうとする金融機関がないのは簡単に想像できるでしょう。

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「長期延滞」が信用情報に残る期間

「長期延滞」の履歴が信用情報に残る期間は、3つの信用情報機関ごとに異なります。

  1. JICC=1年間
  2. CIC=5年間
  3. 全国銀行個人信用センター=5年間

JICCだけが1年間と短いのですが、CRIN(クリン)・FINE(ファイン)というネットワークによって延滞の情報は共有されるので、やはり完済後5年間は金融ブラックとなります。

1-2.債務整理

1-2.債務整理

債務整理とは、法的に借金の減額または免除をしてもらう手続きのことです。

債務整理をした場合も5~10年の間、その情報が3つの信用情報機関に登録されます。

債務整理にあたる4つの手続きには

  • a.任意整理
  • b.特定調停
  • c.個人再生
  • d.自己破産

があります。

それぞれの手続きの内容と、信用情報への掲載期間、金融ブラックの関係について、簡単に見てみましょう。

a.任意整理

任意整理は弁護士・司法書士が代理人となって金融機関と交渉をすることで、利息をカットし、返済総額を減らす手続きです。

裁判所を介しません。

任意整理の情報はJICCのみに5年間登録され、JICCに加入していない金融機関ではブラックとはなりません。

b.特定調停

b.特定調停

特定調停は、債務者と債権者(金融機関・貸金業者)との間に裁判所が仲裁役として入り、返済総額を減らす手続きです。

JICC・CIC・全国銀行個人信用センターの3つに5年間、債務整理として情報が残り、金融ブラックとなります。

c.個人再生

個人再生は裁判所を通じ、3年で完済できる金額まで借金を減額する手続きです。

借金を減額する代わりに、完済の見通しが立つ収入があることが条件となります。

個人再生はJICC・全国銀行個人信用センターに5年間登録されます。

CICには登録されないため、CICのみに加入している金融機関ではブラックとはなりません。

d.自己破産

d.自己破産

裁判所に借金の返済が不能であることを認めてもらい、返済を全額免除してもらう手続きです。

借金の返済が免除される代わりに、一定額以上の財産は全て処分しなければなりません。

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JICC・CICに5年間、全国銀行個人信用センターに10年間登録され、金融ブラックとなります。

債務整理の情報はCRIN・FINEでは共有されないので、各金融機関が加盟する信用情報機関ごとに金融ブラックの有無・期間が異なります。

1-3.強制解約

ローンやクレジットカード、携帯電話の支払いを長期延滞にしたまま、払わないでいると、強制解約となり、その情報は信用情報に登録され、金融ブラックとなります。

強制解約となった場合は、延滞している分の支払いを一括で返済しなければいけなくなります。

強制解約になると、その記録は信用情報に5年間掲載されます。

1-4.代位弁済

もしあなたがローンの返済をできなくなった時に、あなたに代わって保証会社が返済を行うことを代位弁済といいます。

銀行系カードローンでお金を借りた場合などは、万が一、あなたが返済できなくなった時のために、返済の保証をする保証会社が付きます。

代位弁済をしてもらった記録は、信用情報に5年間載せられます。

この保証会社は、ローン審査をする役目も担っています。

参照元:代位弁済とは?【スルガ銀行グループのダイレクトワン】

意外な金融ブラックに注意

ローン返済中の人が過払い金返還請求をすると、「完済」になる場合と「借入残高の減額」になる場合があります。

「完済」か「借入残高の減額」のどちらになるかによって、下記のように金融ブラックとの関係が異なります。

  1. 「完済」⇒信用情報機関とは関係なし(金融ブラックにならない)
  2. 「借入残高の減額」⇒任意整理として扱われ、JICCに5年間登録される(金融ブラックになる)

このように、過払い金請求後に債務が残るかどうかで金融ブラック入りしてしまうかどうかが分かれるのです。

そのため過払い金と残る債務の綿密な計算が必要です。

専門性の高い内容なので弁護士・司法書士に相談して、過払い金請求すべきかどうかを決めるのがベストです。

過払い金返還請求の方法・流れを解説|デメリットは?

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また、「ローンを完済した人」が過払い金返還請求をすると、社内ブラックになる可能性があります。

金融ブラックだと困ること

金融ブラックだと、カードローンの審査に通るのが困難になるだけでなく、以下のような影響があります。

  • クレジットカードが作れない
  • 住宅や車のローンが組めない
  • スマホの分割払いができなくなる

金融ブラックの人は信用情報の評価が低くなるため、信用情報の照会が必要な手続き全般において不利になります。

ブラックの状態でも車やスマホを購入する方法はありますが、支払い方法を一括払いにするなど、信用情報に関係のない手続きをとる裏技が必要です。

ブラックの人が借りれる携帯電話|格安スマホを一括払い契約

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2.申込みブラック

2.申込みブラック

申込みブラックとは多重申込みで審査に通らない状態

短期間に複数のカードローンへの申し込みをした履歴が3つの信用情報機関に登録されることで、新たな申し込みをしても審査に通らなくなる状態を「申し込みブラック」といいます。

金融機関は、3つの信用情報機関のうち最低1つには加盟していて、申し込みをした人の履歴を見ることができます。

ローンの申し込みは多くても1ヶ月に3社までとされ、4社以上の申し込みをすると審査落ちの可能性がグッと高くなります。

また、申し込みの履歴は審査の合否に関わらず、信用情報に残ります。

申込みブラックで審査落ちの理由

申込みブラックで審査落ちる理由

短期間に複数の申し込みをすると、返済能力・返済意思を疑われてしまい、審査に落ちる可能性が高いです。

次々と借り入れを申し込む人は

「お金を借りすぎていて返す余裕がないのではないか」
「お金をできる限りかき集めて返さないつもりではないか」

と、返済能力・返済意思を疑われてしまいます。

また、申し込み件数が多い人は多重債務者になる可能性があるため、お金を貸しても返済されないリスクが高いと判断されるのです。

申し込みブラックから抜け出すまでの期間

申し込みの履歴が信用情報から消えるのにかかる期間は6ヶ月です。

すでに申し込みブラックに陥ってしまった方は「6ヶ月間はどこにも申し込まない」ようにしてください。

そうすれば3つの信用情報機関から申し込みの履歴が消え、ブラックが解消されます。

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意外な申し込みブラックに注意

申し込みブラックはカードローンの申し込みだけで発生するものではありません。

クレジットカード・住宅ローン・自動車ローン・分割払いでの物品購入などの申し込みでも発生します。

特にクレジットカード・分割払いは直接お金を借り入れるわけではないので、「申し込みをした」という意識が薄くなってしまうので注意です。

分割払いの中では、スマホ本体の分割払いが最も身近に利用されていますが、これも「1件の申し込み」に変わりはありません。

3.社内ブラック

3.社内ブラック

社内ブラックは金融機関内でブラック扱いとなる

社内ブラックとは、ある1つの社内(金融機関内)でブラックとして扱われてしまい、審査に通らなくなることを指します。

社内には取引履歴が永久に残る

社内には取引履歴が永久に残る

例えば過去にA社で借入れをして、返済に遅れたことがある場合、その社内には返済遅れの履歴が永久に残ります。

そのため、信用情報機関には登録されていなくても、社内ブラックであることが理由で、新たな融資を受けられなくなることがあります。

社内ブラックは「各社の判断で」ブラックとなる

社内ブラックはあくまで「各社の判断で」ブラックとなり、「永久に」残るというのが特徴です。

つまりたった1日返済に遅れただけでも社内ブラックになることはありえます。

借入れ契約は利用者と金融機関が信用を元に交わす約束なので、1日でも10日でも、約束を破った人の信用は大きく落ちます。

あえてその人に貸すくらいなら、信用がある他の人に貸そうとするのは当然のことですよね?

意外な社内ブラックに注意

意外な社内ブラックに注意

社内ブラックの代表例は「延滞」のように、返済の約束を破り迷惑をかけた場合ですが、「貸したくない相手」と判断された場合も社内ブラックになってしまいます。

つまり社内ブラックは、自覚がなくても陥ってしまう可能性があるのです。

社内ブラックになる原因として、以下の3つのことがあります。

  1. クレーム
  2. 保証会社が同じ場合
  3. 過払い金返還請求

それぞれについて解説します。

1.クレーム

例えば借入れ審査に落ちてしまったときに、しつこくその理由を尋ねたり、暴言を吐くなどした場合、社内ブラックになる可能性があります。

審査に通すということはその人と長く付き合っていくということです。

よって、その金融機関の姿勢に対して文句を言うような人は後のトラブル防止のために避けようと判断されるのです。

これはカードローンの利用中にもあり得ることで、クレームが元で社内ブラックに陥れば、新規の融資はストップされ、返済のみの利用となってしまいます。

2.保証会社が同じ場合

2.保証会社が同じ場合

大手消費者金融は銀行カードローンの保証会社となり、審査を任されています。

例えばアコムは三菱UFJ銀行カードローンの保証会社として、審査をしています。

そこでアコムで社内ブラックの人が三菱UFJ銀行カードローンに申し込んだ場合は、三菱UFJ銀行においても社内ブラックであるので、審査に通らない可能性は大いにありえます。

つまり三菱UFJ銀行には直接の迷惑をかけていなくても、アコムの判断で「貸さない方がいい人」という社内ブラックが共有されてしまうことになります。

この場合、保証会社が別のカードローンを探すしか方法はありません。

3.過払い金返還請求

過払い金返還請求を行うと、請求先の会社の社内ブラックとなります。

この請求はもちろん法律で認められた利用者の権利であり、過払い金を受け取ることも正当な権利です。

しかし「過払い金を返還した」という行為は、その会社にとっては負担となることは当然なので、「その負担をかけた人には新たな融資をしたくない」ということになります。

過払い金請求は正当な権利なので、利用者にとってこれは相手側の身勝手な行為なのですが、審査の自由は貸す側にあるので仕方ありません。

カードローン・キャッシングの審査基準におけるブラック

カードローン・キャッシングの審査基準におけるブラック

実際の借り入れ審査と金融ブラックがどう関係するかを見ていきましょう。

中小消費者金融ならばブラックでも期待できる

中小消費者金融は大手の業者のように宣伝力を持たないので、知名度・信用が低く、借入れを考える誰もが申し込むわけではありません。

そこで顧客の確保のためにリスクを負って、ブラックの人でも審査を通過させることがあります。

もちろん返済能力・返済意思が欠けていれば審査に通りませんが、銀行・大手消費者金融のようにブラックというだけで門前払いをしない会社が存在します。

即日融資ブラックOKで審査が甘い消費者金融

銀行カードローンのハードルは高い

銀行カードローンのハードルは高い

銀行カードローンのほとんどが加入しているのが、全国銀行個人信用センターです。

ブラックに最も厳格なのがこの全国銀行個人信用センターで、銀行カードローンはブラックに対して最も厳しいです。

銀行カードローンは低金利

一般に消費者金融カードローンより低金利なのが銀行カードローンです。

つまり銀行カードローンは消費者金融で借り入れる場合よりも、あなたに有利な条件で融資しているということです。

この点が審査の厳しさを裏付けています。

消費者金融が高金利な理由

消費者金融が高金利な理由

例えば消費者金融が高金利で融資をしている場合、万一返済されない「貸し倒れ」が起きたときは、他の利用者の金利分でカバーできます。

しかし銀行カードローンのように低金利で融資するということは、「貸し倒れ」が起きたときのカバーがしにくいのです。

そのため、審査を厳しくして、返済能力・返済意思の高い人を厳選することになります。

こうして、銀行カードローンではブラックの人は即審査落ちとなってしまうのです。

大手消費者金融もブラックには厳しい

アコムアイフルプロミスSMBCモビットなどの大手消費者金融はブラックに厳しいと言えます。

ブラックの人のプロミス審査を詳しく解説

これらの大手消費者金融の特徴は宣伝力です。

毎日テレビやネットで流されるCMの量で分かるように、宣伝力の大きさで信用を獲得しているため、申し込みをしたいという人は大勢います。

つまり大手消費者金融は利用者を選べる立場にあり、「ブラックの人を通すほどお客さんに困っていない」ということです。

あえてブラックの人を審査に通さなくても、もっと返済能力・返済意思が高い人をいくらでも選べるのです。

ブラックの人がローンで借りる際の注意点3つ

ブラックの人の申し込み方

1.申し込み件数は「1ヶ月に3件まで」に抑える

借入れの申し込みは多重申込みにならないよう「1ヶ月に3件まで」に抑えるべきです。

多重申込みをして申し込みブラックになってしまうと、審査での評価が落ちてしまい、審査落ちの可能性が高くなります。

2.闇金を利用しない

ブラックでどこからも借りれないからといって、「ブラックでも即日融資OK」や「無審査で借りれる」といった、怪しい宣伝文句で貸付をするヤミ金業者とは関わりをもたないことです。

ブラックの人がお金を借りる方法|闇金はダメ、絶対!

ブラックでもお金を借りる方法|闇金はダメ、絶対!

闇金からお金を借りようものなら、法外な金利で借金があっという間に膨れ上がり返済不能になったり、違法な方法で取り立てに来るなど、人生の破綻へとつながります。

どうしてもお金が必要な時は、ブラックという「過去」ではなく「現状」の返済能力・返済意思をきちんと審査してもらえる中小消費者金融に1件目から申し込みをしましょう。

門前払いがほぼ確実な銀行・大手消費者金融に申し込み、わざわざ1件をムダにしてしまうのはとてももったいないことです。

3.申告内容は正直に伝える

申し込みの際の申告内容は正直に伝えましょう。

特にブラックの方は自分の返済能力を高く見せようと、年収や他社の利用状況などに関して、事実と異なる内容で申告をしてしまうことがあります。

審査では信用情報の照会も行われるので、ウソの申告をするとバレてしまい、審査落ちになってしまいます。

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まとめ

借入れを考える際によく聞く「ブラック」を詳しく解説し、ブラックの人が実際に申し込む場合の注意点を紹介しました。

借入れ審査に必要なものは返済能力・返済意思を元にした「信用」であり、その信用を最も大きく落としてしまうものがブラックです。

この記事を参考にして、ブラックにならないためにはどうすればいいのか・ブラックになってしまったらどうすればいいのか、という2点がみなさんに伝われば幸いです。

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